北海道の知床連山の西に位置する遊歩道と高架木道が整備された5つの小さな湖を知床五湖といいます。
世界自然遺産である知床の原生林に囲まれ、豊かな自然の中で散策を楽しむことができます。
散策路の距離は3km、すべてを歩く時間は1時間30分ほどかかり、4月下旬から11月下旬までが開園予定です。平坦な道が多く、コースはいくつかありますので事前に調べておく必要があります。
一湖の周囲に広がる草原は開拓された名残で、3箇所に展望台があり知床連峰の羅臼岳を眺められる絶景場所となっています。二湖からは連山の見晴らしが最も良く、湖面に映し出される景観に息をのみます。三湖は散策路を利用して周囲を長く回れ、ヒグマの爪痕やキツツキの食痕を発見できます。
四湖では水鳥の観察が有名で、五湖の中で最も静寂なたたずまいとかもし出される神秘さが特徴です。樹齢300年を超えるミズナラの木と5月にはエゾアカガエルの産卵が楽しめます。五湖は最も小さな湖で周囲はミズナラやトドマツが茂り、エゾリスを見かけることもあります。予約をすれば、ガイドさんの説明を聞きながら五湖巡りもでき、散策の前に知床自然センターや知床五湖パークサービスセンターに寄り、散策の情報を得ることもできます。